次女は今日から二泊三日で会社の研修
心が弱いひとは
『会社を辞める』
そんな研修だそう
他機関に委ねた研修は
会社も大きな負担を背負って
成長する機会を与えてくれている
次女は研修日が確定した時にこう言った
『ツライらしい、この研修。でもお父さんはもっとツライ思いしてたけど、逃げなかったし、お父さん以上に厳しいひとは居ないから、大丈夫だよ』
と、笑顔でたくましく私へ話した
通夜と葬儀には社長をはじめ社員ほぼ全員が参列してくださった
温かい会社で本当に大切に育てていただいて
次女が社会人として生きていく術を教えてくださっている
四十九日を終えてから
葬儀参列の御礼に社長へアポを取りお話をする機会をいただいた
もうすぐ60歳になろう社長は笑顔の素敵な、
真っ直ぐな目をした方で
多忙のなかご自身の生い立ちに至るまでお話をしてくださった
そのうえで、次女を褒め称えてくれた…
『今どきこんな子はいません、どれだけ厳しく、そして温かくお母さんが育ててきたのかがわかります。人間というものは、大人になってから育てようとすると、相当な時間がかかる。幼き頃から基本的な事を教え続けてきたからこそ今の彼女がいます。関連会社の業者からも、あの子は本当にいい子だ、良い子を入れたね、失わないよう大事にせんとって言われます。
お母さん、お父さんに感謝しています。そして、大切なお父さんを亡くした今を、会社でも一丸となり支えていきます。こんなに大変な職場へ就職する彼女の背中を押してくださって、ありがとうございます。』
そう話してくださった
主人へ報告しながら、私も次女へ感謝して
久しぶりに温かい涙をながせた
娘が世間で認められる事は、私自身の子育てを認めてもらえたのだという安堵感で
ココロが綻んでいった
親孝行な娘なんです。
厳しくそだてすぎてしまって、
生き辛さを感じた頃があったと話しを聞いた事もあって…
娘が好きな歌詞に
『真面目の処方箋をあげる』と言うくだりを聞いて涙を流した事があると話していた
それでも次女は
「私はお母さんが大好きで感謝とありがとうとありがとうだらけで何もお返し出来てないから、まだまだ長生きしてね」
と言ってくれる
真っ直ぐ優しく育ってくれたのは
あなた自身なんだよ
お母さんもありがとうだらけだよ
踏ん張って、三日間頑張ってらっしゃい
帰ってきたとき、
またお父さんに大きなありがとうを伝えられるでしょう